2013年2月16日土曜日

スキンケア 保湿


冬……寒くて乾燥する季節。
























個人的には好きな季節のひとつですが,
乾燥のために皮膚のトラブルを起こす人がたくさんいます。

私の皮膚科外来にも,皮膚の乾燥が原因で痒みを訴える患者様が大勢受診されます。

病名としては乾皮症,皮脂欠乏性湿疹などが該当します。

ご年配の方が多いですが,若い方にも起こります。

皮膚の乾燥は,皮膚のバリア機能のトラブルでもあり,
治療の上で保湿が非常に重要となってきます。

「皮膚の一番外側は何か?」


学生の時に,口頭試問で質問されました。

ここでの正解は角質層ではなく,皮脂膜でした。

皮脂膜は汗腺から分泌される汗(水分)と,皮脂腺から分泌される皮脂(油)が適度に混ざり,皮膚の表面を覆っているもので,角質層と共にバリア機能を担っています。

簡単に説明すると,保湿を考える上で水と油がどちらも重要なのです。

乾皮症の患者様に対する治療では,スキンケア指導を重視しています。


特にご年配の方は長年に渡って誤った自己流スキンケアをされている場合が多く,なかなか理解していただけない場合もありますが,根気強く説明しています。

ひとつの例としては,ナイロンタオルやスポンジ等で体を洗っている場合にはすぐにそれを止めてもらいます。皮膚に過度な摩擦刺激を与えること自体がバリア機能障害につながります。

石鹸はよく泡立ててから,手で洗っていただくように説明しています。

出来ればシャワーだけでなく少しぬるめのお湯につかっていただき,角質に水分を補給して頂きます。

入浴後はタオルで押さえるようにして水分を取った後,すぐにヒルドイドローション等の角質の水分を保つ外用薬を塗布し,さらにその上からプロペトやワセリン等を外用していただきます。取り込んだ角質の水分を逃がさないようにフタをするイメージです。

炎症が強い場合には一時的にステロイド外用薬を使用する場合もありますが,保湿のみで改善する場合がかなリあります。

保湿はバリア機能を高めるという意味で様々な皮膚病の予防につながります。


保湿はスキンケアの基本です。ぜひ正しい保湿を身につけていただきたいと思います。



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